Ripple社によるStandardCustody＆TrustCompanyの買収

Ripple社によるStandardCustody＆TrustCompanyの買収

Ripple社によるStandardCustody＆TrustCompany社の買収については、Ripple社公式アカウントよりX:Twitter上でアナウンスがありました。

Ripple社とStandardCustody＆TrustCompany社は買収に合意していますが、正式に取引完了するには規制当局による承認が必要です。※まだ正式に買収は完了していません。

Ripple社はStandardCustody&TrustCompanyを買収しますか？

買収に合意しています

Ripple社とStandardCustody&TrustCompany社の両社は、2024年２月14日のX:Twitter投稿により、買収に合意していることを発表しています。公式発表です。

とは言え、公式に買収完了するには、規制当局の承認を得る必要があります。

StandardCustody&Trust社の買収は、どんな影響をもたらしますか？

暗号資産カストディライセンスを付与

Ripple社によるStandardCustody&Trust社の買収が完了すれば、正式に米国での「暗号資産カストディライセンス」がRipple社にもたらされます。

Ripple社の業務が円滑になる

StandardCustody&Trust社は、NY州金融サービス局（NYDFS）による限定カストディライセンスを付与：2021年５月４日 されており、これによりRipple社はニューヨーク州で正式に暗号資産のカストディ保管業務をできるようになります。

StandardCustody&Trust社の役割は何ですか？

特許取得済みの暗号カストディ

カストディとは、大企業や個人投資家にたいして、代わりに資産を安全に保管する業務のことです。StandardCustody&Trust社は暗号技術による独自の暗号カストディ特許を取得済みです。

Ripple社は、この買収により、DavidSchwartz氏、Arthur Britto氏が開発した、特許取得済みの暗号資産カストディ技術を手に入れることができます。

DavidSchwartz氏、Arthur Britto氏が開発

XRP元帳の開発者として知られる「DavidSchwartz氏、Arthur Britto氏」は、StandardCustody&Trust社の親会社であるPolysignのボードメンバーとして名を連ねています。

StandardCustody&Trust社の暗号資産カストディ技術は、その親会社であるPolysign社により開発されたものです。

関連するRipple社による買収

スイス：Metaco社の買収

Ripple社はStandardCustody&Trust社のほかに、2023年５月17日に約334億円（２億5000万ドル）でスイスのカストディ企業：Metaco（メタコ）を買収しています。

Metaco社は、スイスを拠点に「Harmonize」と呼ばれる暗号資産カストディソリューションを提供しています。

RippleCBDCソリューションの強化

おそらく、暗号資産カストディは、Ripple社のトークン化ソリューションである「CBDC元帳」と関連があります。

Ripple社：CBDC元帳により、トークン化資産を提供するには、金融機関にたいして暗号資産カストディライセンス取得済みのソリューションを提供する必要があるためです。

暗号資産カストディ＝CBDC元帳の活用を示唆？

Ripple社による暗号資産カストディ企業の買収（ライセンスの取得）が活発化しています。

この意味は、CBDC元帳によるトークン化ソリューションの提供にむけて、活動が活発化していることを示唆している可能性があります。